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ゴールドマン・サックス
地域協働型子ども包括支援基金
公募期間外
地域で子どもと出会い・繫がり・支える「子ども包括支援」を実現する
本基金は、全国の子ども達を支える実践者の応援を行っていきたいという想いから、ゴールドマン・サックスの寄付をもとに設立されたものです。
本基金の運営には、パブリックリソース財団と、地域で“子どもと出会い・繫がり・支える”子ども包括支援に取り組んできた NPO 法人 Learning for All が、協働して取り組みます。
本助成プログラムは、団体が「地域協働型子ども包括支援」を地域特性に即して、継続して実践していくこと、その団体の体制構築と組織基盤強化を、3年間にわたり支援することを目的としています。
本助成事業により団体が「地域協働型子ども包括支援」の実践を通じて、地域の子ども支援分野における中核的な役割を果たし、地域全体を視野に入れた仕組みの変化にアプローチすることを期待しています。
子どもと地域の中で「出会い・繫がり・支える」包括的な体制の構築を、ゴールドマン・サックスからの資金支援をもとに、パブリックリソース財団が助成金による資金的支援を行うとともに、 Learning for Allが約3年間にわたり伴走支援を行います。また、助成後も継続して「地域協働型子ども包括支援」を行っていくために、安定的な組織運営基盤の強化に向けた伴走支援も行います。
≪地域協働型子ども包括支援とは?≫
「地域協働型子ども包括支援」とは、虐待、不登校、非行など、経済的困窮に付随して複雑な困難に置かれている子ども達が、地域の中で見過ごされることなく、早期に適切な支援に繋がり、見守られ・支えられていく仕組みを作ることです。
(※対象の子どもの年齢は主に6~18歳を想定しています)
「地域協働型子ども包括支援」を実現する上での課題感
「地域協働型子ども包括支援」を実現する上での課題感
「地域協働型子ども包括支援」の実現イメージ
支援内容
(1)資金的支援
■1団体あたり年間上限600万円(最大2年半で計1800万円を上限)
(申請内容によって、申請金額を査定させていただく可能性があります。)
■最大2年半の継続助成(自動的な継続ではなく、毎年継続審査を行います。)
2024年9月(予定)から2027年3月まで
(2)非資金的支援
■地域の中で子どもと出会い・繫がり・支える、包括的な支援の実践的な取り組みを継続して行うための体制構築を、Learning for Allが伴走しながらサポートします。
《伴走支援内容(例)》
✔ 「地域協働型子ども包括支援」の実践や組織基盤強化に関する研修・事例提供
・居場所運営に関するマニュアル提供
・ 自治体アドボカシーや資金調達に関する事例共有
✔ 採択団体同士のネットワーキング・ノウハウ共有
・ 対面・オンラインでの交流機会
・Learning for All及び採択団体同士の活動地域・拠点の視察
✔ 定例ミーティング等を通じた知見共有、他団体の紹介、アドバイス
応募情報
◯ 応募期間
2024年5月7日(火)から2024年6月10日(月)17時まで
※ 公募は終了しました。
公募説明会のお知らせ
本基金の趣旨や助成対象事業に関するご説明、申請をご検討いただいている皆様からご質問をお受けする機会として、オンライン公募説明会を実施いたしました。
当日のアーカイブはこちらよりご覧いただけます。
これまでの取り組みと本助成プログラムに寄せる想い( NPO法人Learning for Allより)
NPO法人Learning for All(以下、Learning for All)は、2010年に学習支援からスタートしましたが、出会った子どもの課題やニーズに応えながら、学習支援や居場所づくり、訪問支援など、その地域のその子どもに合った形で支援を提供してきました。活動に取り組むなかで、子どもの抱える課題が顕在化・重篤化してから支援に繋がるケースやLearning for Allだけでは対応できない複合的な困難を抱えている子どもと多く出会ってきました。
そこで、2018年からは、地域のあらゆる立場の大人たちがネットワークを作り、6〜18歳の支援が必要な子どもを見過ごさず、早期につながり、成長段階に合わせた必要なサポートを行う「地域協働型子ども包括支援」を展開しています。「地域協働型子ども包括支援」の実践を通じて学んだことは、子どもを切れ目なく見守り・支える地域は1組織の力で作られるものではなく、子どもを支える大人一人ひとりの取り組みが重なり、繋がっていくことで初めて実現できるということです。
「地域協働型子ども包括支援」の実現においては、その地域で子どもに向き合い続ける大人たちの存在が大切であると同時に、大人たちが子どもに向き合い続けるための環境の整備や大人同士のつながりや学び合いが不可欠であると感じました。
そのような思いで、2021年にゴールドマン・サックス様、パブリックリソース財団様と共に助成プログラムを立ち上げました。全国で地域に根ざして子ども支援に取り組む団体を募集しました。結果、全国で86の団体に応募をいただき、合計9団体に対して支援を行いました。
採択をさせていただいた団体とともに子ども包括支援の実践を通じて実感したことは、地域の状況が異なっていてもその地域にあったやり方で「子どもと早期に出会い・繫がり・支える」 ことができるということでした。ある地域では行政や学校との連携を密に図りながら、ある地域では民間の地域ネットワークを生かしながら等、その地域の実情に合わせて、様々な手法を試行錯誤するなかで、その地域に適したやり方が確立されていくことを学びました。そして、団体による数多くの挑戦が実を結び、子どもたちや地域に起きた様々な変化を目にすることができました。
そして、「地域協働型子ども包括支援」の実践がさらに広がっていくこと目指し、本助成プログラムとして第2回の助成を行います。
「地域協働型子ども包括支援」の在り方は決して1つではないと知っているからこそ、新たな地域での実践を共に学びたいです。この助成プログラムを通して、あなたの地域で生まれた「地域協働型子ども包括支援」の在り方をぜひ教えてください。そして共に次の実践者に伝えていくことで、子ども達が早期に適切な支援に繋がることができる地域が全国に広がっていくことを願っています。
本基金の2023年度の以前の取り組み
本基金の第1回(2021年度〜)の取り組みについては下記よりご覧ください。