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ふくしま未来基金、2015年度助成団体が決定しました。

更新日:2021年7月30日

#選考結果 #f0110

福島が将来にわたり誰もが活き活きと生きていける地域となることに貢献する団体や社会企業を支援することを目的に募集した、ふくしま未来基金「未来づくり助成」「まちづくり草の根助成」について、多くの方々からご応募いただきありがとうございました。


2015年5月14日に審査委員会を開催し採択団体が決定しましたので、応募、選考の状況も含めご紹介します。。



1.応募状況

(1) 募集期間   2015年4月15日(水)17:00

(2) 応募総数123件(未来づくり83件、まちづくり草の根40件)

(3) 事業実施予定地域

未来づくり:応募総数83件、市内16件、市外46件、両方18件、不明3件

まちづくり草の根:応募総数40件、市内8件、市外26件、両方6件、不明0件



2.審査委員会

(1) 開催日

  2015年5月14日(木)


(2) 審査方法

  審査委員会を設置し、審査委員による下記の審査基準に基づく書類選考により、採択団体を決定しました。


(3) 審査委員(五十音順)

委員長 鈴木 浩(福島大学名誉教授)

委員 黒田 かをり(一般財団法人CSOネットワーク常務理事)

委員 鷹野 秀征(公益財団法人パブリックリソース財団理事、復興庁上席政策調査官)

委員 中鉢 博之(NPO法人ビーンズふくしま理事)

委員 長澤 裕子(株式会社吾妻高原ウィンドファーム代表取締役)


(4) 審査の基準

<未来づくり>

1団体のミッション

・団体のミッションが明確であるか

2経営に対する意識、潜在能力

・情報公開、情報発信を十分行っているか

・人材、組織などの事務局体制は整っているか

3事業を続ける強い意志

・組織の安定性、継続性、自立性があるか

・外部からの共感・支援に誠実に応えられる可能性があるか

4将来の福島に関するビジョンを持っているか

・将来の福島に関するビジョンを持っているか

・当該地域において、中核的であるか

5対象とする社会課題に関する明確な分析

・解決したい社会的課題が明確であるか

・この事業による受益者が明確であるか

6課題解決に向けた方法の提案

・初年度、次年度、3年度の事業計画が具体的で実現可能か

・課題解決に向けた方法の提案があるか

7提案事業のもつ社会的インパクト

・高い社会的インパクト(効果)が見込まれるか

・他の団体や地域への波及効果があるか

<まちづくり草の根>

1ミッションとガバナンスは明確か

・団体のミッションが明確であるか

・ガバナンスは明確か

2これまでの実績、経験(信頼できる団体か)

・情報公開、情報発信を十分行っているか

・人材、組織などの事務局体制は整っているか

3地域社会の課題を明確に把握しているか

・解決したい社会的課題が明確であるか

・この事業による受益者が明確であるか

4課題解決や軽減に向けた具体的な方法は持っているか

・課題解決に向けた方法の提案があるか

5計画、実施体制、予算、スケジュールは適切か

・組織の安定性、継続性、自立性があるか

・実現可能なスケジュールか



3.審査結果

 審査委員会による審査の結果、未来づくりは5団体、まちづくり草の根は8団体が採択されました。2016年5月までの1年間、活動がよりよい成果を生むよう支援を行っていきます。


<2015年度採択団体:未来づくり>

特定非営利活動法人超学際的研究機構

市内・市外 福島の復興再生をめざす「情報プラットフォーム」と「車座会議」の構築

福島原発災害の教訓から、政府や自治体による透明性の高い情報発信と誰もがアクセスしやすい双方向性を備えた「情報プラットフォーム」の構築をめざすとともに、住民・行政(市町村・県・国)・産業界・専門家などによる復興やまちづくりの課題をフラットに話し合い、合意形成を図る「車座会議」の実装化を進める。

【審査委員会からの期待】福島の復興のために市民、NPO、行政、企業、専門家などが情報と戦略を共有する場の必要性はかねて指摘されるところです。「車座会議」が単なる情報共有にとどまることなく、関係機関の有機的なつながりをつくり、具体的なアクションにつながる、実践的な活動となることを期待しています。


一般社団法人Bridge for Fukushima

市内 福島リーダー人材育成プロジェクト

福島を離れた高校生が大学卒業後10年後に福島戻る割合が10%増加する、福島に戻った大学生のうち更に10%が起業する目的に、福島市内の経営者、教育関係者、NPO法人代表等から成る、地域リーダー人材育成プラットフォームの構築、福島出身の高校生、大学生における実践的産業・社会課題解決事業及びネットワーク構築を行います。

【審査委員会からの期待】将来の福島を担う若い人材の育成と定着は急務です。地域リーダー人材育成のプラットフォームが多くの関係機関を巻き込み、人材が地域に根付くシステムの構築につながるよう、中核団体として活動してください。

特定非営利活動法人NPOほうらい

市内 シニアパワーと遊休空間を活用した健康コミュニティの創造

本格的な少子高齢化とコミュニティの弱体化、遊休空間(廃校、空店舗、遊休農地等)の増加が進む福島市南部地域をモデルステージに、遊休空間と地域の「人財」を結合し多世代住民が相互交流することで、ソーシャルキャピタルの醸成と自然・生活環境の回復を図り、健康で幸せな暮らしを支える地域コミュニティを創造する。

【審査委員会からの期待】同団体が取り組んできた課題は、全国の団地が少子高齢社会で直面している課題です。今回の事業が県内、全国のモデル事業となることを期待しています。


特定非営利活動法人Lotus

市外 福島県産木質玩具開発

全ての福島の子ども達が、県木材を使用した新たな玩具に触れて遊ぶ機会を創出するために、「もくれん出張キャラバン隊」を構築する。

【審査委員会からの期待】地元の木材をつかった玩具の開発ということで、子どもたちの情操教育と新たな地元事業の開発の両面から期待をしています。郷土愛につながるような玩具を開発してください。


特定非営利活動法人よつくらぶ

市外 ステップ アップ よつくら

「チャイルドハウスふくまる」における屋内遊び場と「ふれあい広場」における屋外遊び場の安心安全な運営管理と遺児孤児・子育て相談等を図り、将来を担う子どもたちを地域の愛で育て見守り、子ども達の健全な育成を支援する。また、子ども達を地域が見守り育てる、循環する環境とプレリーダーの育成を図る。

【審査委員会からの期待】同団体は道の駅の指定管理業務を担うなど安定した組織基盤や地域との関係を築いてきました。それを活かし、震災遺児を含む子どもたちを地域ぐるみで育てる環境づくりのモデルケースを創ってくれることを期待しています。

<2015年度採択団体:まちづくり草の根>(五十音順)団体名地域概要


特定非営利活動法人いわきFスポーツクラブ

市外 被災地の体力向上並びにコミュニティ再生支援事業

東日本大震災に伴う復旧・復興の過程における地域住民の体力面・健康面・精神面でのダメージをケアする仮設住宅や災害公共住宅、また被災者の転入先自治体(コミュニティ不足)、障がい者施設の他、子ども達の体力向上を図る為、ストレッチとレクリエーションスポーツ活動を組み合わせた出前活動を3年に渡り実施してきたところ、活動先での評判は高く、殆どの施設からも継続が求められている状況から、この活動を継続・拡大していくことこそ、被災者の健康維持・向上と地域コミュニティの再生に大きな成果を得るものと確信できる事業である。

【審査委員会からの期待】スポーツや文化活動を通じて、いわき市民と避難してこられた方々とのふれあいの場づくりとなることを期待しています。


特定非営利活動法人郡山ペップ子育てネットワーク

市外 子どもの食生活講座(食育系統講義)の開催

県外の医師や小児、小児アレルギー専門管理栄養士、病院管理栄養士などの食の専門家を講師にして保育・幼稚園、小学校栄養教諭や養護教員を対象に食育に関する系統講義を今回は7回開催し、震災後における福島の子どもの食生活の問題点を抽出し、それらを改善させるために具体的な方法について検討する。

【審査委員会からの期待】食に関わる職をもった人を対象にした食育研修は、波及効果が大きいと期待しています。ぜひ福島らしい研修内容を開発してください。


福島移住女性支援ネットワーク(EIWAN)

市内 ふくしま移住女性エンパワメントプロジェクト

①移住女性の日本語学習と日本語サポーター養成②地元市民と移住女性が出会い、語り合う場づくり

【審査委員会からの期待】外国にルーツをもつ女性たちが住みやすい社会、多様な支え合いのある共生社会づくりは、これからの福島のひとつの姿になると期待しています。


フクシマ環境未来基地

市外 いわき市の過疎地域のおける若者による森づくりと、「木の拠点」を通じた地域づくり活動

活動福島県の復興は、新しい社会の在り方の提示と合わせて進めていくべきである。県の面積の約7割を占める森林と過疎地域をいかに再生していくかは重要な命題である。本事業では、過疎地域において森づくりを切り口とした交流活動の促進と、木を生かした地域拠点づくりを進めることで、新たな持続モデルを築くことを目指す。

【審査委員会からの期待】継続的に若者ボランティアを森林整備活動に来てもらうのは工夫が必要だと思いますが、ぜひ知恵を絞ってください。

特定非営利活動法人ふくしまGreen space

市内・市外 福島市の郷土野菜『信夫冬菜』が除染畑で復活!プロジェクト

震災後、放射能の影響から、家庭菜園や幼稚園・保育園での畑の活動は縮小傾向にあり、子どもが植物に親しむ機会が減っている。杉浦広幸農学博士の指導で子どもも安心して入れる畑を作り、福島市唯一の郷土野菜である「信夫冬菜」の栽培を復活させて、郷土の野菜に興味を持ってもらうきっかけを作る。

【審査委員会からの期待】こどもでも安心して触れられる畑づくりのモデルになること、子育て世代が明るくなることを期待しています。


福島県立福島高等学校SSH部

市内・市外 Radiation Protection Workshop in Fukushima

フランスの高校生と本校の生徒との福島でのワークショップ。個人線量や食材の線量調査を行い科学的に福島の安全を確認する。一方帰還解除準備地域の町職員やすでに帰還した住民、および県観光交流課職員などから状況の聞き取りを行い、福島の問題点は何かどのような解決策があるか、生徒に日仏共同でプレゼンテーションさせる。

【審査委員会からの期待】高校生たちの地域貢献の意識、グローバルな情報発信の大切さや自主性の醸成につながることを期待しています。


特定非営利活動法人ふくしま30年プロジェクト

市内・市外 放射能見える化(放射能測定)により不安を減らすプロジェクト

除染後の地域には放射能の濃淡が見られる。子ども達の活動範囲である通学路や生活空間の放射線量測定を、父母・保育士・教職員達と共同で50回実施する。また、この測定と同時に採取した土壌をゲルマニウム半導体検出器で放射性セシウムの放射能量を測定する。

【審査委員会からの期待】少しでも子どもたちの被ばくを低減させ、子育てのストレスを軽くするために、地道な活動の継続を期待します。


認定特定非営利活動法人フロンティア南相馬

市外 相双地域住民の健康づくり(体力・運動能力向上)プロジェクト

震災に伴う相双地域の子ども達の体力低下、運動能力の低下と精神的なケアと表現力向上を目的として、屋内施設の空きスペースを活用してトレーニングジムを開設します。身体の状態の詳細を計測できる体組成計等を導入し、個別に運動プログラムを提案。健康づくりの意識作りと環境を整えます。

【審査委員会からの期待】体組成計を上手に使って、効果的な運動プログラムをたくさん提案してください。相双地域の健康づくりの拠点となることを期待しています。



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