審査結果 応募総数16件、採択件数8件、1件当たりの助成上限額 5,000,000円、助成総額34,069,667円
全国各地の医療機関や医療機関を支援する団体から、全16件の応募がありました。医療機関においては、今後さらに重要となるPCR検査体制の充実を中心に、すでに感染患者の受け入れを行い集中治療において大きな貢献をした病院、感染症対策と通常医療との両立、手術中止や健診中断などにより悪化した経営の立て直しを図るものなど多様な応募が見られました。医療機関を支援する団体からは、通常ではなかなか支援の手が及ばない難病患者や障害者の感染防止策の提案や、仮設のPCR検査場の設置を推進するものなどがありました。 組織の信頼性、これまでの実績や申請事業の明確さ、緊急性などに鑑み、以下の8件を採択しました。 東京ほくと医療生活協同組合 王子生協病院(東京都北区) HP 助成金額:¥4,996,590 地域で暮らす生協組合員の出資に支えられ、運営している同院。新型コロナ感染患者受け入れと、それ以外の患者や医療従事者を守るため、マスク、防護衣、フェイスシールドなど、感染防護に必要な物品を確保する 公益社団法人地域医療振興協会 東京ベイ・浦安市川医療センター(千葉県浦安市) HP 助成金額:¥5,000,000 ダイヤモンドプリンセス号での発生当初から指定感染症医療機関として入院患者を受け入れ、ECMO(体外式膜型人工肺)や人工呼吸器管理等を実施してきた。第2、3波に対応し、新型コロナ重症患者治療や重症な救急患者を受け入れていくため、N95マスク、アイソレーションガウン・プラスティックエプロン、等の個人防護具の確保を行う。 公益財団法人操風会 岡山旭東病院(岡山県岡山市) HP 助成金額:¥4,984,000 地域医療支援病院として、帰国者・接触者外来を設置し、PCR検査を実施している。助成金はそのためのテントやクリーンパーティション、熱発者管理システムなどの機材や防御用品の購入にあてられる。 八尾市立病院(大阪府八尾市) HP 助成金額:¥5,000,000 救急医療現場においては、すべての発熱患者を新型コロナ感染の可能性を考慮し対応せざるを得ず、治療に伴うスタッフの肉体的、心理的負担は深刻。申請事業では、①軽症発熱患者のPCR検査体制、②救急搬送患者のトリアージ体制を確立し、発熱患者を円滑に振り分け、一般医療機関での診療を可能とすることで、発熱患者の受診抑制を防ぐ。 認定特定非営利活動法人ハートフル福祉募金(宮城県仙台市) HP 助成金額:¥4,400,000 同団体は、難病患者、福祉施設・障がい者スポーツなどを支援。筋ジストロフィー患者などの在宅難病児者や在宅肢体不自由児者は、新型コロナに罹患した場合のリスクが甚大であるが、ヘルパーなど外部との接触による援助が必要不可欠である。申請事業では、利用者と介護・看護者の両者が安心して継続的な看護や介護サービスを受けられるよう医療用マスクと国産フェイスシールド配布する。 国立大学法人東京医科歯科大学医学部附属病院(東京都文京区) HP 助成金額:¥5,000,000 同院では、感染症患者の受入可能病床を90床確保し、特に、他の医療機関では受入れが困難な重症患者を重点的に受け入れるための体制整備を早急に実施し、現在は、第2波に向けた体制整備を行っている。特定機能病院の責務として安全かつ高度な医療を持続的に提供するために、コロナ対応用の機材を拡充し院内全体の人的資源を集約化することで、院内の感染防止を徹底する体制を構築する。 沖縄県立八重山病院(沖縄県石垣市) HP 助成金額:¥2,778,530 同院は八重山圏域唯一の感染症指定病院であり、当該圏域内で発生した新型コロナウイルス患者を受け入れている。申請事業では、 必要な機器・備品を購入し、感染症病床の受入体制を整備する。在来島民だけではなく、県外海外からの観光客への対応も踏まえ、可能な限り多くの患者への対応を可能にするため、本事業を実施する。 ※他、1件を採択(北海道苫小牧市)
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