福島が将来にわたり誰もが活き活きと生きていける地域となることに貢献する団体や社会企業を支援することを目的に募集した、ふくしま未来基金「未来づくり助成」「まちづくり草の根助成」について、多くの方々からご応募いただきありがとうございました。
2019年5月29日に二次審査委員会を開催し、採択団体が決定しましたので、応募、選考の状況も含めご紹介します。
1.応募状況
(1) 募集期間 2019年3月1日~4月7日
(2) 応募総数 50件(未来づくり14件、まちづくり草の根36件)
(3) 事業実施予定地域 (件)
未来づくり:応募総数14件、福島市内1件、福島市外12件、両方1件
まちづくり草の根:応募総数36件、福島市内6件、福島市外20件、両方10件
2.審査委員会
(1) 開催日
一次審査会 2019年5月15日(水)
二次審査会 2019年5月29日(水)
(2) 審査方法
審査委員会を設置し、審査委員による下記の審査基準に基づく書類選考を行いました。 一次審査会を通過した団体には面談による二次審査会を実施し、採択団体を決定しました。
(3) 審査委員 (五十音順) 委員長 永倉 禮司(福島大学 学長参与)
委員 黒田 かをり(一般財団法人 CSOネットワーク常務理事)
委員 鷹野 秀征(ソーシャルウィンドウ株式会社代表取締役、一般社団法人新興事業創出機構(JEBDA) 理事長)
委員 中鉢 博之(NPO法人ビーンズふくしま 理事)
委員 紅邑 晶子(一般社団法人SDGsとうほく 代表理事)
(4) 審査の基準
<未来づくり>
1 団体のミッション
・団体のミッションが明確であるか
2 経営に対する意識、潜在能力
・情報公開、情報発信を十分行っているか
・人材、組織などの事務局体制は整っているか
3 事業を続ける強い意志
・組織の安定性、継続性、自立性があるか
・外部からの共感・支援に誠実に応えられる可能性があるか
4 将来の福島に関するビジョンを持っているか
・将来の福島に関するビジョンを持っているか
・当該地域において、中核的であるか
5 対象とする社会課題に関する明確な分析
・解決したい社会的課題が明確であるか
・この事業による受益者が明確であるか
6 課題解決に向けた方法の提案
・初年度、次年度、3年度の事業計画が具体的で実現可能か
・課題解決に向けた方法の提案があるか
7 提案事業のもつ社会的インパクト
・高い社会的インパクト(効果)が見込まれるか
・他の団体や地域への波及効果があるか
<まちづくり草の根> 1 ミッションとガバナンスは明確か
・団体のミッションが明確であるか
・ガバナンスは明確か
2 これまでの実績、経験(信頼できる団体か)
・情報公開、情報発信を十分行っているか
・人材、組織などの事務局体制は整っているか
3 地域社会の課題を明確に把握しているか
・解決したい社会的課題が明確であるか
・この事業による受益者が明確であるか
4 課題解決や軽減に向けた具体的な方法は持っているか
・課題解決に向けた方法の提案があるか
5 計画、実施体制、予算、スケジュールは適切か
・組織の安定性、継続性、自立性があるか
・実現可能なスケジュールか
3.審査結果
審査委員会による厳正な審査の結果、2019年度は新たに未来づくり2団体、まちづくり草の根9団体が採択されました。また、2018年度の継続助成として未来づくり1団体が引続き採択されました。2020年5月までの1年間、活動がよりよい成果を生むよう支援を行っていきます。
助成総額:16,260,720円
<2019年度採択団体:未来づくり> (五十音順)
団体名 助成金額 地域 助成プロジェクト概要
特定非営利活動法人 いいざかサポーターズクラブ
\3,000,000 市内 体験アクティビティプログラムの拡充 飯坂温泉及び福島市内、福島県北地区における観光客増加を目指して、新たな観光スポットとなる体験アクティビティプログラム「カヤックツアー」の拡充を図るために、常勤スタッフ雇用にて専従カヤックインストラクターを養成し、現状1周間前予約制を、2年かけて前日夕方までの申込にすることで観光客の集客に繋げる。
特定非営利活動法人 いわき自立生活センター ※前年度からの継続助成 \2,960,000 市外 「観福連携」によるバリアのない観光地福島づくり だれもが訪れやすい観光地福島を、いわきからつくる。そのために下記の事業を行う。 ①観光施設や介護タクシー等の情報発信 ②障がいをもつ観光客に、滞在先の旅館で入浴などの介助を行うヘルパー事業所や介護タクシーのネットワークを形成し、受け入れ体制を構築 ③ホテルマンなどに介護法の研修会を開催 ④障がい者・高齢者の旅行を企画運営する旅行代理店を、障がい者就労支援施設に設置する。
合同会社 はまから \2,306,720 市外 未来に向けた漁業の育成プロジェクト いわき市の水産業は震災後、衰退の一途をたどっている。この現状を、未来を見据えながら若者とともに解決していくため、若い世代への漁業体験の提供や、外部の受け入れを行う。
<2019年度採択団体:まちづくり草の根> (五十音順) 団体名 助成金額 地域 助成プロジェクト概要
特定非営利活動法人 あさがお \500,000 市外 「ともに手をつなぎ、自立へ」 配慮された環境が整えば、普通人と同じように才能を発揮する障がい者は多い。企業に就職しても障がいへの偏見や暴言等で定着しない例が多く、最低工賃での生活を余儀なくされている。震災後、各事業所との関係性を生かし、来るべき高齢化社会に需要の見込める本事業を共同受注し、障がい者の仕事として位置付け、皆とスキルアップを図りながら障がい者の就労育成を目指す。
特定非営利活動法人 0073(おおなみ) ¥1,000,000 市内 福島市大波地区の笑顔の元製造プロジェクト 農作物の6次化による干し芋、製造販売。大波産のさつまいもを育て、大波の人たちの手によって、大波地区の自然環境(寒さ)を使って、干し芋を育成、製造、販売し、農閑期の収入を得られる仕組みを構築する。
認定特定非営利活動法人 キャリア・デザイナーズ \994,000 市外 生きづらさを感じているニート・ひきこもりの社会包摂プロジェクト 生きづらさを感じているニート・ひきこもりが、地域の人達と一緒に活動をすることで温かい交流をし、彼らの社会包摂をしながら、安心して社会参加すること、働くことの楽しさを感じること、自己肯定感が向上することを図りながら、将来的な就労自立に向けて一歩を踏み出せるよう支援を行う。
特定非営利活動法人 しらかわ市民活動支援会 \500,000 市外 ふくしま「シニアの窓」(シニア世代向けのフリーペーパー情報誌)の発行 シニア世代と言われる高齢者が、健康寿命を保ち、元気に生きがいを感じながら輝いて暮らしていくために、健康づくりや地域のイベント・利用できる行政サービス・新たに導入される施策等、必要な情報を高齢者にわかりやすく提供するための、情報誌「シニアの窓」(フリーペーパーA5版、カラー8ページ)の発行。当初年6回(隔月)発行を定着。これらの活動は長期的な取り組みが必須であり、その後、隔月から毎月発行を目指していきます。
谷川社会福祉士事務所 \1,000,000 市内・市外 東日本大震災・原発事故避難人の生活再建のための権利擁護促進事業(3年目) 避難生活からの生活再建が精力的に進められている一方で複雑な生活課題を抱えた支援困難ケースが潜在的に多数存在している。また支援者たる福祉関係者も困難な状態にあり、支援を必要としている住民が置き去りにされている現状がある。本事業では、「支援者を支援すること」を通して、避難住民への支援の円滑化・権利擁護の促進を目指す。
特定非営利活動法人 ビーンズふくしま ¥1,000,000 市内・市外 福島Re:pizzaプロジェクト ~食品ロス削減を通した若者の社会参加~ 社会生活を営む上で様々な悩みや困難を抱える若者とともに、規格外野菜・果物を活用した新たな価値の創造に取り組む。食品ロスの削減を通して、社会とのつながりが制限されている無業・ひきこもり等の若者の社会参加機会を創出し、福島の農産物に新たな価値を生み出すことで「すべての人と資源が循環する社会」を目指す。
福島大学災害ボランティアセンター ¥1,000,000 市内・市外 第7回 集まれ!!ふくしま子ども大使 子どもたちの夏休みの期間中(8月お盆前)に、全国から子供たちを福島に呼び、福島県で3泊4日を過ごします。東日本大震災が起きて風評被害があり、子どもたちの健全な交友づくりを目的としています。
ベルフォンテ ¥1,000,000 市内・市外 転入女性が暮らしやすい福島づくりプロジェクト パートナーの転勤や結婚により福島に転入した女性を対象として、福島の魅力を体験するワークショップや座談会を開催し、仲間づくりや情報交換する場を創出し、転入女性に新しい生き方を提案する。これにより転入女性が暮らしやすくいきいきと楽しく福島で生活できる環境づくりを行う。
ポレポレ-ねうぼらふくしま- ¥1,000,000 市内・市外 親子のはじまりを支えるプロジェクト ~地域でつながって、地域の中で子どもを育てよう~ ①『0歳児の母親支援事業』 子どもとのかかわり方・育児を学び、母親の横のつながりをつくるための親子教室、NPプログラムの開催 ②0歳児と親を支援するための『支援者スキルアップセミナー事業』 ③0歳児のお親子と地域の縦のつながりをつくる『親子フェス事業』 ④①~③を開催するための『団体の基礎づくり事業』
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