謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
ここ数年、新年のご挨拶を、自然災害や戦争など暗澹とした書き出しをせざるを得ない年が続いてきました。今年も必ずしも明るい気持ちで迎えられていないというのが正直なところです。世界でも日本でも、分断と孤立、利己と排除という動きが拡大しつつあることを感じています。
“パブリックリソース“という概念を提唱して、今年で25年、四半世紀を迎えました。社会の流れが混沌とすればするほど、その逆に、寄付に象徴される「人間愛を基本とした利他性」が強く求められます。それによって、誰一人も希望を失わず、ともに生きられる「共生の時代」が拓かれるのだと信じています。
最後になりましたが、パブリックリソースセンターの時代から役員を務めていただいてきた奈良たんぽぽの家 理事長の播磨靖夫さんが昨年10月3日に逝去されました。謹んでご冥福をお祈り申し上げるとともに、播磨さんのご遺志を生かし続けることをお誓い申しげます。播磨さんが強調されていた社会の周縁に目を向けることを大切にしながら、パブリックリソース財団は「人を生かす意志ある寄付」を大切にしていきます。
本年も変わらぬご厚誼、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
2025年新春
公益財団法人パブリックリソース財団
代表理事・専務理事 岸本 幸子
代表理事・理事長 久住 剛
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